【ゼロから始める放射化学】放射化学で丸暗記をお勧めする数式3選

みなさん、こんにちは。 暑い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか。

本日は、放射線取扱主任者試験を受けるのであれば確実に覚えておかなくてはならない重要な式を紹介します。



 

生成放射能の計算式

A:照射終了直後の生成核種の放射能[Bq]
f:照射粒子フルエンス[n/(cm2・s)]
σ:放射化断面積[cm2] (1barn=10^-24cm2]
N:ターゲット元素の原子数
T:生成核種の半減期[s]
t:照射時間[s]

この式を使って解く問題は、毎年出題されている気がします。放射化分析に使われます。

理論も大事ですが、丸暗記しても損はしないレベルです。管理人は丸暗記しています。

もちろん、一回は真面目にどうしてこういった式にまとまるのか、考えることは大切です。

しかし、試験という時間が限られた状態では、スピードも重要になってきます。

この式を使うかどうか見極めるポイントは、「X時間照射」といったように、「照射時間」の情報が問題文に含まれているかどうかです。

「照射時間」が含まれていた場合はこの式を使う可能性が非常に高いので、そこで見分けましょう。

過渡平衡の式

つぎは、過渡平衡の式です。

こちらも頻出です。放射平衡の問題はこの式から出発することが多いので必ず覚えましょう。

しかも、これを覚えておくと、分母のマイナスの後の半減期を無限に持っていくだけで、永続平衡の式になります。

これはお得ですね。

しかも、この流れがそのまま出題されることもあります。この式をまず覚えた上で、参考書などを参考に式をいじってみると理解が深まると思います。

溶媒抽出法の式

Co:有機相中の放射性核種の全濃度
Cw:水相中の放射線核種の全濃度

最後は溶媒抽出法の式から分配比を求める式です。

どっちがどっちかこんがらがると、まとまった点を失いますので確実に覚えましょう。

分配比は水相を基準としています。よってこの数字が大きいほど有機相にたくさん抽出されます。

D:分配比
Vo:有機相の容量
Vw:水相の容量

抽出率もついでに覚えておくといいと思います。これもどっちがどっちかわからなくなります。笑

どっちかを覚えておけば、丁寧に計算して考えれば導けますが、先ほども書きました通り、時間も大事です。

結構ニッチで忘れがちなので、この機会にぜひ覚えてくださいね。

逆に覚えなくてもいい計算式

最後に逆に覚えなくてもいい計算式も紹介していきます。

それは「〜希釈法」の式です。

これは、必ず、表を書いて理論的に式を作っていくことをお勧めします。

その方が間違いも少なく、覚えることが減るので楽になります。

どうしても訳がわからない人は丸暗記するしかないですが、問題文から直接を使った方がいいのか逆を使った方がいいのか、ぱっと見では判断がつかないため、結局表を書いて事実関係を整理する必要があります。

それならそのついでに式も作っちゃった方が効率的な気がします。苦手な人は、これは必ず出ると思って練習しましょう。

案外やれば簡単にできちゃいますよ。

 

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