放射線分野における「分解能」「感度」という言葉について
みなさん、こんにちは。管理人です。
さて、今回は、前のホームページを運営していた時に頂いた質問に答えていこうと思います。
質問の内容は、
「放射線計測学に出てくる言葉の意味がわかりにくく、例えば、○○が良いので○○は悪いというような文があるのですが理解するのが難しいのでわかりやすく教えてください」とのことでした。
確かに普段使いなれない言葉はスッと理解できませんね。そこで今回は他の分野でもよく使われているけど、分かってるようで分からない「分解能」「感度」という言葉について解説していこうと思います。
覚えやすい例をあげると、、、
空気清浄機のフィルターを例に考えて見ましょう。
これです笑 みなさんにイメージしてほしいのは正確には、中に入ってるコッチの方です。
さて、ここでもし「フィルター分解能」「フィルターの感度」という言葉があったら、どういう意味だと思いますか?
空気清浄機のフィルターがキャッチできるもの
空気にはいろんな有害物質が含まれています。「花粉」「PM2.5」「黄砂」などがその代表です。それぞれの粒子の大きさは 黄砂>花粉>PM2.5 だとしましょう。
同じくフィルターも網の目が細かいもの、中くらいのもの、荒いものの三種類があったとします。
どのフィルタが分解能が高いと思いますか。どのフィルタの感度が高いと思いますか。
考えましたか?笑 では解答です。
それぞれの特徴をまとめる
目の細かいフィルターがキャッチできるのは、「花粉」「PM2.5」「黄砂」です。全部取れます。
目が中くらいのフィルターがキャッチできるのは、「黄砂」「花粉」です。細かい「PM2.5」は取れません。
目が荒いフィルターがキャッチできるのは、「黄砂」のみです。
解答は、、
分解能が高いのは目が荒いフィルターです。
感度が高いのが目が細かいフィルターです。
厳密に言うとこれだけの情報だと「わからない」が本当の正解ですが、本記事では感覚をまずは掴んでもらいたいです。
分解能はその名の通り、見つけたいもの(見たいもの)を正確に見分ける能力です。この場合、フィルターについた粒子を見て、これは花粉、これは黄砂、これはPM2.5だと判定できる能力を言います。
感度はこの場合、どの大きさの粒子まで吸着することができるか、ということになります。
基本的に分解能と感度はどちらかが良ければ、どちらかが悪いというトレードオフの関係になります。
なんとなくわかりましたか?
最後に
難解なワードを管理人なりに簡単に説明してみました。
ただ簡単にしすぎて、よく考えると正しくない部分も一部あるので注意してください。
この記事で感覚をつかんで、教科書や過去問にチャレンジしてみてくださいね。
それでは。