【ゼロから始める放射線生物学】なぜ放射線は人体に悪いのか
みなさん、こんにちは。管理人です。
今回はゼロから始めるシリーズ第一弾として、放射線生物学の記事を書いて行こうと思います。
この記事ではなぜ放射線は人体に悪影響を及ぼすのかについて、基礎的な部分の解説をしていきます。 それでは始めましょう!!
直接作用と間接作用
放射線生物学を学ぶ上で最も重要になってくるのが直接作用と間接作用です。キーワードだけではなく、本質的に理解しましょう。
まず、放射線の標的は細胞中のDNAです。DNAが損傷することにより細胞死が起こることによって身体に様々な影響が出てきます。
その中で、文字通り、直接DNAの鎖を切ってしまうのが直接作用です。
しかし、DNAは小さいのでなかなか命中しません。命中しなければDNAの鎖は切れないため細胞は死にません!!
また、人体の約70%は水分で構成されています。ということは、放射線の主な反応は水に対して起きることになります。
水の分子と放射線が反応することによって、水分子が電離されて、ラジカルという人体に有害な毒物質が生成されます。
このラジカルがDNAの鎖を切ってしまうのが間接作用です。
X線ではこの間接作用が人体に悪影響を与える反応として大きな割合を占めています。
確定的影響と確率的影響
直接作用と間接作用でダメージを受けたDNAは、次にどのような悪影響を人体に与えるのでしょうか。
それが確定的影響と確率的影響です。
確定的影響はしきい値があり、さらにそれ以上の線量を入れると症状の悪化を引き起こします。
確率的影響はしきい値がなく、線量が増加すると発生確率が増加していきます。
簡単な例で例えると、、、
確定的影響は、川の堤防を想像してみましょう。
土砂降りの雨が降ってきても川の水が堤防を越えなければ、被害はゼロです。
しかし、堤防を越えた瞬間、水が溢れ出し、川の近くの建物は水没してしまいます。
さらに雨が降り続ければ降り続けるほど、水のかさが増し、被害が拡大していきます。
確率的影響は、わんわんパニックを想像してみましょう。笑
こいつです。
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このゲームはやったことありますよね。がぶって噛まれるとビックリしますよね。
話が少しそれましたが、確率的影響はこのゲームに似ています。
つまり、いつ(何Gyで)障害が発生するかわからないが、置く骨の数(線量)が多ければ多いほど、障害が発生する確率は高まります。
ど忘れしたときは、くだらないけどこの話を思い出しましょう。
まとめ
放射線生物学の第一歩目になることを願ってこの記事を書きました。
教科書の専門用語だと難しく感じることも、一度わかってしまえば簡単なので、ぜひ諦めずに理解できるまで頑張りましょう。
それでは。