第1種放射線取扱主任者講習について

みなさん、こんにちは。
本日は第一種放射線取扱主任者試験に合格した後、本免許を取るために必要な講習会についての記事を書きたいと思います。



講習会の概要

試験が終わったのもつかの間、、、
実は、試験に合格するだけでは第一種放射線取扱主任者の国家資格は得られません。
合格した後に日本アイソトープ協会が実施する講習会を受講して、最終試験に合格して初めて国家資格としての効力を発揮します。

「講習会なんて話聞いてるだけで楽勝でしょ!!!」っておもいますよね。

でも実際は結構この講習会はいろんな意味で曲者です。それでは少し詳しく体験談を交えながら書いていきたいと思います。

受講料

講習会はタダではありません。会場によって多少異なりますが、約17万円かかります。結構大金ですよね。

これがネックで試験は合格したけど、すぐに使うわけでもないし、とりあえず放置、、、って方は結構いらっしゃると思います。

自分の周り(講習会で一緒だった人)では、学生のうちに合格して、勉強がてら自腹で全額払って講習会を受けに行った方、企業からの要請で講習を受けてる方(全額支給)、企業、または病院の資格取得応援の福利厚生を使って受けている方(一番多い人で聞いた中では半額支給)、普通に受けている方が居ました。参加した全員に聞いたわけではないですが、体感的に割合は3:2:3:2くらいな気がします。(あくまで参考程度に)

ですので、意識の高い学生は早いうちに合格して、勉強にもなるので講習会に行ってもいいですし、社会人になってから色々な制度を利用してもいいと思います。社会人の方は自分が知らないだけで活用できる制度があるかもしれないので、職場で一度探してみてもいいと思います。

日程

講習会は原則月曜日から金曜日までの5日間です。長いです。笑 ただ法律で決められているので短縮も延長もできません。

以下に自分が行った東京の日本アイソトープ協会の例で体験談を書こうと思います。

第0日目

まず申し込みをアイソトープ協会に行いました。講習ではRIを扱いますので、事前の健康診断が必要でした。社会人の方は、毎年行っている健康診断を捨てないでとっておきましょう。大学生の方も保健管理センターなどで取得できるかもしれません。

自分は健康診断書はすぐに捨てているので、病院に自費で書類を書いてもらいにいきました。めんどうだったし、余分なお金がかかったので、この記事を読んだ人は取っておくといいと思います。

そして、お金を振り込むとこんな教科書が自宅に送られてきます。


放射線安全管理の実際3版 [ 日本アイソトープ協会 ]

けっこう大きい本です。正直に言うと自分は期間中ほとんど見ませんでしたが、講習を終えられてすぐに主任者に任命される方にはうれしい対応だと思いました。

そしてよくみてみると、けっこうきれいに簡潔にまとめられていて、これから試験を受ける方の参考書としても非常に優れている本だと思いました。おすすめです。

第1日目

出席は自分でハンコを持って行って、たしか午前、午後の二回出席に打ちます。昔ながらな感じがしました。

そのあと、レポートの書き方や、講習の説明を一通り受けました。

そこで隣に座っている人とペアになって実験をしていくことを説明されます。ペアの人とは嫌でもよくしゃべらないといけないですから、楽しい講習になるかどうかはここにかかっています笑 自分の場合は年も近いぐらいの方で、とてもできる方だったので後述のレポートも特に苦もなく毎日17:30には帰路についていました。

第2日目

2日目から実験が始まりました。はじめはポケット線量計の校正を行いました。

ここから、レポートを書き始めることになります。講習会のレポートは基本的に実験について書いていきます。

その日行う実験の手順や、計算方法、結果からの考察を書きます。すべて、実験の時間中に先生が説明してくださいます。聞き逃さないようにしましょう。さらに最終日のテストもここからほとんどが出題されます。もちろん座学からの出題もありますが、自分で手を動かしている分、何となくでも身につきやすいのでチャンスです。中にはこっそり「ここ重要ですよ」って教えてくれる先生もいました笑

第3、4日目

この二日間は1日実験です。正直ここが一番しんどいです、、、

疲れが溜まってレポート書くのが嫌になりますが、気合いで頑張りましょう。

実験自体は、非密封RIを扱ったり、除染をしたり、計測したり、教科書でしかみたことない検出器を実際に使ったり、それなりに有意義ではあると思います。

第5日目

さぁ最終日です。

この日はテストが最後にあります。しっかりレポートを書いていれば分かる問題が出ます。

って言われてたましたが結構難しかったです笑 ちなみにマークです。

ただ、自分の時は、学生の夏休みの時期で30人くらい一緒に受験しましたが落ちた人はいませんでした。

何となく0点とかを取らなければ落とされないような気がします。一応基準は6割だったと思います。

最後に

遠い記憶を頼りにここまで書いてきましたが、いかがだったでしょうか。

そのほかにも思い出したら随時更新していこうと思っています。

これから受ける人でなにか質問がある人はコメント欄よりお待ちしています。

できる限り答えます。

それでは。

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